インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場
◆講演日:2月20日(火) 19:00〜
場:大阪工業大学 梅田キャンパス(OIT梅田タワー)
当講演会は講演90分、質疑応答30分を予定しています。

 〜持続可能な農業のかたち〜
小野 邦彦 (おの くにひこ)氏
株式会社坂ノ途中 代表取締役

【テーマ】
『百年先も続く、持続可能な農業のありかた』

【要 旨】
普段口にしている野菜のこと、農業のことを考えたことがあるだろうか。現代農業は、農薬や化学肥料などの外部資材への依存度を強めており、環境への負荷は確実に積み重なっている。今の低コストは、持続可能性を放棄することで実現されていると小野氏は言う。確かに、農薬や化学肥料に頼らない農業を志す人は多い。しかし、多くの人がそれをあきらめてしまう。それは、きつくて報われない、販路がない、という理由である。坂ノ途中が目指しているのは、「環境負荷の小さい農業を実践する農業者を増やす」こと。それを通じ、農業を持続可能なものにしたい、ひいては持続可能な社会にたどり着きたいと考えておられる。今回は同氏に、百年先も続く農業ビジネスについて、同社の取組みの事例も交えてご講話いただく。

略歴 1983年奈良県生まれ。
京都大学総合人間学部で文化人類学を専攻。
外資系金融機関での「修行期間」を経て、2009年(株)坂ノ途中設立。「未来からの前借り、やめましょう」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売や育成機能をもつ自社農場の運営を通して、環境負荷の小さい農業を実践する農業者を支えている。
東アフリカでも有機農業の普及に取り組み、13年には現地法人Saka no Tochu East Africa設立。