インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場
◆講演日:2月20日(木) 19:00〜
 「うどん県」「今年の漢字」「ひこにゃん」地方発全国的ブームの仕掛け人に聞く!!

殿村 美樹 とのむら みき)氏
鰍sMオフィス 代表取締役

【テーマ】
「売れないものを売るズラしの手法」

【要 旨】
ヒト・モノ・カネに加えて“情報の東京一極集中”が加速する中で、師走の風物詩となった「今年の漢字」や「佐世保バーガー」「うどん県」、“ゆるキャラ”の先駆けとなった滋賀県彦根市の「ひこにゃん」など、地方発のヒット商品や国民的ブームの火付け役としてPRの最前線で手腕を振るう同氏。当講演では、中小企業やベンチャー企業の無名商品や地方に秘められた貴重な文化・資源を、いかに 発掘し、売れなくなったものを復活させるのか?視点を変えて売れるようになった事例を挙げながら、明日から活用できるノウハウをお伝えいただく。

略歴 1961年2月26日生まれ
京都府宇治市で画家の娘として生まれる。父は売れない画家だったため、大学在学中には豆腐店やバスガイドなど30種類以上のアルバイトに励んだ。多岐にわたる仕事にふれた経験を生かそうと考え、大手広告代理店に入社。働く中でお金をかけなくてもPRする方法があることを知り、父の絵を売るために1989年、個人事務所TMオフィスを創業。92年に大阪市内に株式会社TMオフィスを設立したが、その年に父が急死。しかし、「父のように、埋もれている地方の魅力を社会に発信する」理念のもと、大手広告代理店とは異なる発想でのPR戦略に力を注ぐ。
1993年、佐世保市とハウステンボスの共同プレスツアーを企画し、首都圏を中心としたマスコミに、市民に古くから親しまれていたハンバーガーをアピール。その後も2年間にわたって継続して情報発信を続け、「佐世保バーガー」として全国的な地域ブランドに押し上げた。95年には、日本漢字能力検定協会とPR契約を結び、「今年の漢字」をプロデュース。「お金をかけないPR戦略」の基礎を築いた。97年にはさぬきうどんを食べ歩くツアーを企画するなどし、「さぬきうどん観光」を定着させ、香川県への観光誘客に尽力した。2007年には、彦根城築城400年を記念したキャラクター「ひこにゃん」を前面に出す戦略を打ちたてたが、それが「ゆるきゃらブーム」に繋がっていく。これまでに2000を超えるプロジェクトを推進。11年には香川県の「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトにおいて、インターネットを用いた新しいPR戦略を打ち出した。
2010年、全国畳産業振興会とともに「畳新市場開拓プロジェクト」で「PRアワードグランプリ ソーシャルコミュニケーション部門 最優秀賞」(主催:日本パブリックリレーションズ協会)を受賞。
関西大学社会学部講師、内閣官房「ふるさとづくり有識者会議」委員、(独)中小企業基盤整備機構経営支援アドバイザーなども務めている。
著書 テレビが飛びつくPR」 (ダイヤモンド社)
売れないものを売るズラしの手法」 (青春出版社)
欲望直撃のしかけ」 (すばる舎)
概Mオフィスホームページ https://www.tm-office.co.jp/