インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場
◆講演日:2012年5月28日(月) 19:00〜
 一人ひとりの力を活かす仕組みづくり

●西條 剛央 (さいじょう たけお)氏
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表
早稲田大学大学院(MBA)専任講師

【テーマ】
『人を助けるすんごい仕組み』〜ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか〜

【要 旨】
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」それは東日本大震災の被災地に対して「必要なものを必要な分だけ必要な人に直接届けたい」という思いから、西條氏がホームページとツイッターを組み合わせて作り上げた支援の仕組みである。その後、多数のプロジェクトを生み出しながら日本最大級の支援プロジェクトに成長した。ボランティア経験の無い同氏がこのプロジェクトを立ち上げられたのは、何が起きてもその都度対応できる「無形の型」というべき構造構成主義という理論がバックボーンにあったからだという。本講義ではプロジェクトの仕組み作りから運営についての経験を例に、構造構成主義に基づいた今後の災害時における対応やビジネスにおける応用などについてご講話いただく。

略歴 早稲田大学大学院(MBA)専任講師(専門は、心理学と哲学)。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表。
1974年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学大学院で博士号(人間科学)取得。
「構造構成主義」という独自のメタ理論を創唱。この理論を用い、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、ボランティア未経験ながら日本最大級のボランティア・プロジェクトへと成長させる。「物資支援プロジェクト」では、2012年1月時点で3000か所以上の避難所、仮設住宅等に、15万5000品目に及ぶ物資を支援。
また、アマゾンの「ほしい物リスト」を援用することで2万4000個以上の支援を実現。さらに岐阜県、愛知県、宮城県、福島県、大分県、大阪市、仙台市、横浜市で行き場をなくした10tトラック40台分以上もの膨大な物資を被災者へマッチング。
「家電プロジェクト」では、行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避難宅をはじめ、2万5000世帯以上に家電を送った。その他、自立支援を目的とした「重機免許取得プロジェクト」「ミシンでお仕事プロジェクト」など様々な支援を始動し、継続中
執筆活動 「人を助けるすんごい仕組み」 (ダイヤモンド社)