【テーマ】
『日本経済の潮流と日本経済・金融市場の展望』
【要 旨】
2012年の世界経済は、欧州ではギリシャに対する財政支援が承認され、債務不履行よる金融危機のリスクは後退したものの、ユーロ圏全体としては財政緊縮策による内需の減退によりユーロ安による輸出の持ち直しがあっても、全体としては小幅のマイナス成長にとどまると見られる。また米国では新興国の需要拡大を背景に、輸出の増加や、企業業績・設備投資の底堅さが景気を下支えし、緩やかな回復基調を維持すると見られる。このような中で日本経済は東日本大震災の「復興需要」に支えられ緩やかな景気拡大が続くと予想されるが、円高の進行、原油価格の高騰、電力不足などのリスクも考えられる。本講義ではエコノミストの熊谷氏より世界経済の潮流とその中での日本経済、金融市場の展望についてご講話頂く。
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