インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場 宝塚造形芸術大学 梅田キャンパス
◆講演日:2008年6月9日(月) 19:00〜 
 競争力向上には欠かせない強い現場力のポイントと条件

●遠藤 功( えんどう いさお) 氏
早稲田大学ビジネススクール教授
(株)ローランド・ベルガー 会長

【テーマ】
現場力を鍛える〜「見える化」による現場力の推進〜


【要 旨】

企業の競争力は中期経営計画書や本社会議室にあることは決してなく、企業活動のオペレーションの現場に埋め込まれており、成果を創出するのはあくまでも現場であるとともに、強い企業は強い現場を持っている。当講演では、日本の電機メーカーと欧米コンサルティング会社での経験をふまえ、企業経営における戦略の実行部分であるオペレーションのあり方の研究を続ける同氏に、強い現場力をつくるポイントと条件、さらには「見える化」の必要性などについて、具体的な事例も交えながら紹介いただく。
 

講師略歴 早稲田大学大学院 教授
(株)ローランド・ベルガー 会長

早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。
三菱電機(株)、米系戦略コンサルティング会社を経て、現職。

早稲田大学ビジネススクールでは、経営戦略論、オペレーション戦略論を担当し、現場力の実践的研究を行っている。また、欧州系最大の戦略コンサルティング・ファームであるローランド・ベルガーの日本法人会長として、経営コンサルティングにも従事。戦略策定のみならず実行支援を伴った「結果の出る」コンサルティングとして高い評価を得ている。ローランド・ベルガードイツ本社の経営監査委員でもある。中国・長江商学院客員教授(2008年より)、日新製鋼(株)経営諮問委員などを兼任。
著書 主な著書に現場力三部作である「現場力を鍛える 「強い現場」をつくる 7つの条件、「見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み」、「ねばちっこい経営 粘り強い「人と組織」をつくる技術」(いずれも東洋経済新報社)、「MBAオペレーション戦略 (MBAシリーズ)」( 監修、ダイヤモンド社)、「企業経営入門 」(日本経済新聞社)、「ビジネスの“常識”を疑え! (PHPビジネス新書 30)」(PHP研究所)、「プレミアム戦略」(東洋経済新報社) 「BBT ビジネス・セレクト2 「事例に学ぶ 経営と現場力」」(ゴマブックス) 「図解 現場力―「強い企業」には「強い現場」が存在する!」(ゴマブックス)等がある。

 「現場力を鍛える」はビジネス書評誌「TOPPOINT」の「2004年読者が選ぶベストブック」の第1位に選ばれた。「見える化」は2006年(第6回)日経BP・BizTech図書賞を受賞。
(株)ローランド・ベルガーホームページ

http://www.rolandberger.co.jp/

遠藤功氏
個人ホームページ

http://www.isaoendo.com/


●受講生の声(当日のアンケートより)

「現場力の強化に関する定義を再認識できました。加えて、夢の見える化が現場力の推進エンジンであることを教えていただきました。是非明日から実践していきたいです」(50代・電機メーカー・施設管財・男性)

「最近業績が悪く、閉塞感や行き詰まりを感じていましたが、まだまだ出来ることがあり成長する余地があることを実感でき、やる気が出てきました。現場長を育てることが今後の課題であり、その答えがなかったのですが、ねばり強く考えていきます」(40代・百貨店・営業企画・男性)

「興味津々で伺いました。目からウロコが落ちる思いでした。自分が今やっていることは第一歩の段階であることを認識すると同時に、目標がはっきりと見えてきたと思います」(50代・金融・事務・男性)

「自分の職場や、職務に落としこんでいきたいです」(30代・公務員・女性)

「『情報共有は共通認識ではない』とは身につまされる思いでした。一方通行ではない『伝わる化』を肝に銘じて実践していきたいです」(30代・技術職・男性)

「新入社員なのでまだ会社に慣れていない状況ですが、早い段階でこういった話を聴けてよかったです」(20代・メーカー・営業・男性)

「すばらしいお話、ありがとうございました。改めて自社の問題点が明確になりました」(30代・建設業・技術職・女性)