インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場 宝塚造形芸術大学 梅田キャンパス
◆第9回:2005年2月1日(水)19:00〜
 グローバル戦略のリスクマネジメント

●久保 広正( くぼ ひろまさ )
神戸大学大学院経済学研究科教授
EUインスティテュート関西代表

【テーマ】
海外事業におけるリスク管理
 〜日本企業が海外市場で生き抜くための方策〜

【要 旨】

企業が海外に投資し社員を派遣しようとすると様々なリスクに直面する。発展途上国の場合、政策の変更に起因するカントリー・リスク、国際収支危機に陥った国で発生する国際収支リスク、為替レートが大幅に切り下がるという為替リスク、さらには駐在員の生活環境に関するリスク等である。また米国等の先進国においても、日本との商習慣・雇用習慣の差による訴訟リスク等が重要といえる。本講演ではこれらリスクに対してどのような準備をなすべきか、日本企業が海外で生き抜くためにはどのような対策を講じておくべきかについて、総合商社勤務時代の体験を通じてご紹介いただく。
                                          

略 歴 1949年 8月 大阪府生まれ

1973年 3月 神戸大学経済学部卒業

1973年 4月 丸紅鞄社

1977年 4月 (社)日本経済研究センター出向

1979年 3月 欧州共同体委員会(在ブラッセル)出向

1980年 4月 丸紅樺イ査部

1985年 4月 丸紅英国会社

1990年 4月 丸紅樺イ査部

1992年 4月 同社調査部経済調査課長

1998年 4月 同社調査部副部長

1999年 3月 同社退社

1999年 4月 神戸大学経済学部教授

2000年 4月〜神戸大学大学院経済学研究科教授

2005年 4月〜「EUインスティテュート・イン・ジャパン関西*」代表

*欧州委員会の資金援助により神戸大学・関西学院大学・大阪大学からなるコンソーシアムに設置された研究教育拠点
 

学 位

博士(経済学)
 
著書:単著 「EC統合市場のすべて」日本経済新聞社、1989年 4月

「貿易入門」日本経済新聞社、1990年 4月

「欧州統合論」勁草書房、2003年 4月

「貿易入門第3版」、2005年 4月
著書:共著 「21世紀の世界と日本」総合法令、1993年 5月

「ユーロ導入と金融・証券市場」(財)日本証券経済研究所、1999年 4月

「ヨーロッパ対外政策の焦点」日本貿易振興会、2000年 3月

「グローバリゼーションの光と影」文眞堂、2001年 2月

「現代ヨーロッパ経済」有斐閣、2001年 9月

「ヨーロッパ経済論」ミネルヴァ書房、2004年 4月

「欧州中央銀行の金融政策とユーロ」有斐閣、2004年 7月
神戸大学
ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/
EUインスティテュート
ホームページ
http://euij-kansai.ksc.kwansei.ac.jp/


●受講生の声(当日のアンケートより)

「海外拠点の管理、海外勤務を考える上で大変勉強になりました。」(20代・製造業・男性)

「グローバル化を目指している当社にとって、大変参考になりました。この話を肝に銘じ、海外に出た時に役立てたいと思います。」(40代・スポーツメーカー・男性)

「豊かな経験に基づくお話でした。リスクのお話も他人事ではない意識で聴きました。」(メーカー・女性)

「色々なお話・体験談が聴けて、とても良かったです。脱線した部分も含めて、楽しく聴く事ができました。」(30代・電気メーカー・男性)

「取引先等の駐在員の方の状況がわかりました。今後海外に出た時の参考にさせていただきます。」(40代・小売業・男性)

「講師の久保先生の人間的魅力、経験・体験に基づいた論理が、海外のみならずいわゆる「リスク管理」そのものを理解し、対策をたてる事に大変有効に作用すると思われます。」(60代・会社員・男性)